いかだ焼本舗正上
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一、 寛政十二年、海上群銚子高神村より出、下総の国佐原村に商の場を求める。初代、加瀬庄治郎は、油全般の製造販売業を営む。屋号(油正)
二、 天保八年、二代、加瀬庄治郎(利徳)佐倉藩御用商人となる。
三、 二代目庄治郎の嫁はま女は、佐倉藩主堀田家の祐筆として信任厚かったが、男子相続人なき為、京都商人、奈良屋(元千葉市ニューナラヤ)より養子を迎え、三代目を名乗り醤油醸造業を開始、正上醤油と名付け、以来正上の名称を受け継いでいる。
四、 嘉永二年、三代目庄治郎、近隣近村十里四方のお客様と商いする一方、江戸は深川両国に出店し、舟運を利用して醤油、米等を江戸に運び、帰路は江戸より生活物資等を積み込み近在に卸した。
五、 安政、文久、慶応、明治、大正と時は流れ、七代目庄治郎は、八代目庄治郎戦歿のため、これを引き継ぎ商いし、昭和二十五年三月十一日時代の変遷に従い経営合理化を図る為、正上醤油株式会社を設立する。昭和十九年から戦後にかけての地主制度解体と自由流通による新しい販売方法、労働問題等により、商売の危機に入っていく。
六、 九代目加瀬順一郎は庄治郎を襲名せず、自分の名で受け継ぐ。昭和三十三年、水郷一帯に産する川魚を自社製品の特選醤油で調味加工し、佃煮製造販売を開始。特に古くから家伝として造られていた(わかさぎいかだ焼)を世に出し、看板商品とする。
七、 昭和三十四年、鹿島灘に多く産する蛤を焼き蛤として東京、大阪に卸しを開始する。
八、 昭和三十五年、家伝となっていた三升漬、鉄砲漬を共に商品化させ、地元成田不動産の土産として発売以来、東京築地をはじめ各地に納品。
九、 昭和四十年、活貝の養殖を目的とした貝養殖工場を鹿島灘大野村に設立。
十、 昭和四十六年、取り扱い品目の多様から商号を株式会社正上と変更。
十一、 昭和六十二年、佃煮、漬物等の他に新しい時代のニーズに合わせた食品加工開発にあたり、レトルト食品、真空加工食品、チルド食品等を製造。その他醤油製造部門では、本仕込み醤油として、昔ながらの製法を守った(生しょうゆ)を製造販売、人気を呼ぶ。
十二、 平成四年、土蔵、店舗等建造物(天保三年建造)が県指定文化財に選定される。その後、正上店舗を中心とする町並み一帯が、国指定重要伝統的建造物郡保存地区に選定される。(江戸風情の残る小野川と建造物郡)
十三、 平成十三年九月、代表取締役社長が交代。加瀬幸一郎が十代目を襲名する。これに伴い、千代加瀬順一郎は、会長に就任。
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